サンディング

【サンディングとは】
ジェルは、表面がつるつるしていると定着せずすぐに剥がれる性質なので
サンディングし表面に凹凸を作り、ジェルと爪の密着を高め定着をさせる為に行います。

ジェル以外にも、チップラップ、アクリルスカルプチュア等イクステンションを施す前に行います。

【サンディングに使用するファイル】
サンディングはジェルメーカーにより推奨しているファイルの粗さは異なります。
スポンジバッファーで可能な場合や180Gのファイルでのサンディングが必要な場合があります。
180Gのファイルでのサンディングを推奨している場合スポンジバッファーのみですと
リフトしやすい場合や縮みやすい場合がありますので、メーカーの指定をしっかり確認しましょう。

【爪が痛んでいる方、弱い方】
爪が傷んでる方や弱い方にはキューティクル周り等は180グリットのファイル、
全体は180グリットのスポンジバッファーでサンディングするなど、工夫すると良いでしょう。

ジェルをすると爪が薄くなる

【ジェルをすると爪が薄くなる?】
本来ジェルに爪を薄くする作用があるわけではありません。
ジェルをオフする際のアセトンや、サンディングを繰り返すことで爪にダメージが蓄積され薄くなります。

【対策】
頻繁にジェルの付け替えをすると爪が傷んでしまうので、
3~4週間の間隔を空けて付け替える、付け替えではなくフィルインを行うなどすると良いでしょう。

【爪が薄くなってしまったら
個人差がありますが爪が薄くなっているとリフトしやすくなり、硬化熱を強く感じる場合があるので
様子を見ながら1ヶ月~2ヶ月ジェルをお休みしましょう。

【改善方法】
保湿を心がけ乾燥を防ぎましょう。
爪の育成成分や強化成分が配合されたベースコートやキューティクルオイルを使用するのも良いでしょう。

セルフレベリング

【セルフレベリングとは】
セルフレベリングは”表面張力”で塗ったばかりは表面にブラシの跡が残っていたり、
凸凹していたりしても、徐々にジェル同士が引き合って、表面がつるっときれいになることを言います。

【注意ポイント】

このセルフレべリングの働きによって、塗布してからライトに入れるまでの時間が長いと流れたり、縮んでしまいますので
スピーディーな施術を心がけることが肝心です。

ジェルのライトの種類

【UVライト】
蛍光灯のような直管のUVライトを使用します。
教材のライトやネイルサロンなどで多く使われているのがこの
UVライトになります。
36WのUVライトでLED専用以外のジェルはほとんどがで硬化できます。
6ヶ月程度でライトが消耗してしまい交換が必要です。

【CCFLライト】
UVライトよりもライトの消耗が少なく半永久的に使用可能なものもあります。
また、UVライトよりも硬化時間が少なくてすむ場合もあります。
UVライトで硬化できるジェルは大抵硬化できますが、メーカーにより波長が様々で
波長によっては固まらないジェルもございますのでご使用の際は注意しましょう。

【LEDライト】
LED専用ジェル もしくはUVとLED両方対応したジェルのみ硬化可能です。
寿命が長く従来のUVライトに比べ硬化時間が短く施術時間が大幅に短縮できるのが特徴です。
ただし、LED対応以外のジェルを硬化することはできません。

【MIXライト】
上記のいずれかが複合されているライトです。
複数のライトがついておりますので、例えば「LED」と「UV」がついたライトでしたらどちらにも対応できることとなります。

上記の各ライトはメーカーにより仕様が異なる場合もございます。
詳細につきましては販売店またはメーカーにお問い合わせ下さい。

ソークオフジェルとハードジェルの違い

【ソークオフジェル】
ソークオフジェルは薄付きで柔軟性があり、リフトしにくいのが特徴で水に強いとされている為水仕事をよくされる方などにおすすめです。
プレパレーションの際のサンディングも爪表面のツヤを消す程度でオフも溶液で溶かすことが出来るので
地爪を痛めにくいとされております。
デメリットといたしましては柔軟性に優れているため、長さを出すことに向いていません。
ソークオフジェルで出せる長さは5mm以下となります。

【ハードジェル】
ハードジェルは、強度があるので長さを自由に出す事ができます。
光沢が強い特徴もあり、爪が弱い方に補強を兼ねてトップジェルとして使用する場合もあります。
デメリットといたしましては、溶液で溶かすことができないので全てファイルで削ってオフします。
削りすぎてしまうと地爪を傷めてしまう場合がございます。

ソークオフジェルとハードジェルの組み合わせ

【ソークオフとハードジェルの組み合わせ】
ソークオフジェルとハードジェルは組み合わせて使用することが可能です。

【組み合わせての使用】
組み合わせて使用する場合、ソークオフジェルの上にハードジェルを塗りましょう。
ハードジェルでコーティングすることにより、ツヤと強度が増し
オフの時も表面を削って、後はソークオフだけの時と同様に溶剤でオフすることができます。

ハードジェルの上にソークオフジェルをのせるということも可能ですが、
ジェル同士の相性によりヒビ割れ、はがれの原因になることもあり
実際に施術しているネイルサロンは少ないでしょう。

ジェルブラシの使い分け

【ジェルブラシの使い分け】
カラージェルとクリアジェルに同じジェルブラシを使用すると
クリアジェルにカラージェルの色が混ざる場合があるので
クリアジェル用とカラージェル用それぞれジェルブラシを分けて使用することがお勧めです。

ジェルブラシの保管方法

【ジェルブラシの保管方法】
使用後のジェルブラシは、キッチンペーパーやワイプでブラシの残ったジェルを
軽く拭き取りキャップをして保管しましょう。

【注意点】
ジェルブラシはホコリが付きやすく、太陽光にあたると固まりますので使用後はすぐにキャップをして
直射日光を避けた場所に保管しましょう。

【濃いカラージェルを使用した場合】
濃いカラージェルは筆にカラーが残りやすいのでクレンザーを含ませたキッチンペーパーやワイプで
筆に残ったジェルを拭き取りましょう。

ジェルブラシが固まってしまった時の対処法

【ジェルブラシが固まってしまったら】
固まった筆は、ダッペンディッシュにアセトンもしくはブラシクリーナーをいれ筆先を浸け固まったジェルを溶かします。

【注意点】
アセトン、ブラシクリーナーを使用すると筆は傷みます。
筆の管理をしっかり行い固まらないように注意しましょう。

【その他の方法】
アセトンやブラシクリーナーを使用しても改善しない場合、
固まった部分をカットしラメやホロ用、斜めにカットしてフレンチ用にする等有効利用するといいでしょう。

ジェルが縮む原因

【ジェルが縮む原因】
プレパレーション不足、塗布に時間が掛かり過ぎていることが原因です。

【ジェルの縮み参考写真】
ちぢみ1ちぢみ2

【対策方法】

ジェルは塗布してから硬化するまでの時間が経過するほど縮みます。
塗布に時間がかかる場合は1本~2本ずつ程度で仮硬化を行い縮むのを防ぎましょう。

キューティクル付近は特に縮みやすいのでしっかりとプレパレーションを行いましょう。

Q.バブルが入る原因

【バブルが入る原因】
ジェルの塗布量が多い、筆で同じ所を何度も触ってしまうとバブルが入ってしまいます。

【対策方法】
ジェルを操作する際は、筆圧で動かすのではなく、筆に適量ジェルを取り
ジェルを優しく運ぶようなイメージで誘導ましょう。
何度も同じ所を触るのではなくセルフレベリングを利用して表面が滑らかになるのを少し待ち硬化すると良いでしょう

ジェルが爪先端に溜まる原因

【ジェルが爪先端に溜まる原因】
筆圧、筆の角度と動かし方、エッジの塗布量が原因です。

【爪先端の溜り参考写真】
ジェル1

【対策方法】
先端付近で筆を止めてしまうとそこにジェルが溜るので止めずに手前に軽く引くようにしましょう。
エッジは、少量のジェルを塗布しましょう。

ジェルが曇ってしまう原因

【ジェルの曇り参考写真
曇り曇り2
《適正な艶のある状態》 《曇っている状態》

【ジェルの塗布量】
ジェルの塗布量が多い、または少ないと表面が曇ります。
爪の大きさにより異なりますが筆の片側に半分くらいの量を目安にしましょう

【硬化】

ライトが適切に照射されていない、ライトが劣化している、硬化時間が長い又は短いと曇ります。
ライトに入れる手の位置、ライトの状態、硬化時間を確認しましょう。

【拭き取り】
ワイプの同じ面で拭き取りをしている、クレンザーの量が少ないと曇ります。
ワイプ1枚で爪2本を目安に新しいものに交換しましょう。

未硬化ジェルの拭き取り

【ワイプ】
拭き取った未硬化ジェルがついたワイプを使い続けると、
拭き取り後表面のツヤがなくなる原因となります。
1つのワイプの裏と表で2本拭いたら新しいものに取り替えましょう。

【クレンザーの代用】
消毒用エタノールをクレンザーとして代用することが可能です。
メーカーによりエタノールで拭き取りをすると曇る場合がございますので、
一度お試し頂いてからご使用頂く事をお勧め致します。

未硬化ジェル拭き取り後に皮膚が白くなる

【未硬化ジェル拭き取り後に皮膚が白くなる原因】
ジェルクレンザーにはアセトンが含まれておりますので、
皮膚につくと乾燥して白くなってしまうことがあります。

【対策方法】
ワイプにクレンザーを含ませ過ぎないように注意し、皮膚にできるだけつけないようにしましょう。

ジェルの剥がれ、リフトの原因

【プレパレーション不足】
サンディング不足、爪に水分・油分・ダストが残っているとジェルが剥がれやすくなってしまいます。
プレパレーションは特に念入りに行いましょう。

【皮膚にジェルが付着している】

皮膚(キューティクルまわりやサイドウォールなど)にジェルが付着したまま硬化すると、
そこから剥がれやすくなります。はみ出した部分は硬化前にしっかり修正しましょう。

【エッジへの塗布】

エッジにジェルが塗布されていないと、先端から剥がれやすくなります。
少量のジェルを爪先端にしっかり塗布しましょう。

【ジェルの塗布量】

ジェルの塗布量が多くても少なくても剥がれやすくなります。
爪の大きさにより塗布量は異なりますが筆の片側に半分くらいの量の目安にしましょう。

【硬化不足】
ライトが適切に照射されていない、ライトが劣化しているなど硬化不足は剥がやすくなります。
ライトに入れる手の位置、ライトの状態を確認しましょう。

【爪の状態】
爪が薄い、爪先が2枚爪になっている場合剥がれやすくなってしまいます。
2枚爪は乾燥により起こるので保湿をしっかり行いましょう。

ジェルのエッジ塗布のコツ

【エッジ塗布について】
エッジにしっかりジェルが塗布されていないとリフトの原因となり、
誤った量や塗布の仕方を行うと爪先端にジェルが溜りフォルムが崩れてしまいます。

【エッジへの塗布量】
エッジは筆に残っている程度の少量を塗布していきましょう。

【エッジへの塗布の仕方】
エッジ

筆を爪に対して垂直に立てて当てるようにして、
少量のジェルをとんとんと当てるようなイメージで塗布していきましょう。